VIX指数と株価

こんにちは!
昨日の米国株市場はダウ工業株30種平均は前日比260ドル37セント(1.1%)高の2万3138ドル82セントハイテク比率が高いナスダック総合株価指数は続伸、前日比25.137ポイント(0.4%)高の6579.492、S&P500指数は21.13ポイント高い2488.83で終了しました。

 

日中、トランプ氏が中国通信機器大手の華為技術(ファーウェイ)と中興通訊(ZTE)を米市場から閉め出すための統領令を検討していると報じたことが原因で米中貿易摩擦が悪化するとの懸念から、中国との関連が深いアップルは下落しました。
日中の下落幅は600ドルを超える場面もありました。


12月に入ってVIX指数が急激に上昇しています。
そこで、VIX指数について少し調べてみました。
素人です。もし、間違っている部分があったらご容赦ねがいます。

将来の投資家心理を表す「VIX指数」【恐怖指数】とは?

     

VIX指数とは、「ボラティリティ・インデックス(Volatility Index)」の略称です。アメリカのCBOE(シカゴ・オプション取引所)が、アメリカの主要株価指数「S&P500」を対象とするオプション取引の値動きを元に算出・公表しています。


通常、VIX指数の数値が高いほど投資家が相場の先行きに不透明さを感じていると考えら れています。このような背景から、VIX指数は別名「恐怖指数」とも呼ばれています。


上の図は今年に入ってのVIX指数の推移を表していますが、心理を測る目安として、通常であれば12.13~17.18ぐらいが安定した状態ですが、20を超えると不安心理が高まり30を超えると株価に大きな変動を及ぼします。
1月~2月初め、4月~9月がおおむね安定した状態になっていることがわかります。


12月になって、株価が大きく下げた24日には36.07と2月以来の急騰した数値になりましたが、翌26日には 30.41と -5.66ポイント下がっています。

              

更に、上の図はアメリカの株価指数であるS&P500とVIX指数の2000年~2014年までの推移です。2008年のリーマンショック時(株価暴落局面)では、VIX指数は80を超える水準まで上昇しました。上図のチャートを見て概ねVIX指数が20を超え始めると株価が不安定になり下落を始めています。
40を超える局面では市場全体に恐怖が充満しており、株式が売られ過ぎている状況であることが多いようです。
2012年以降は株価も順調に上昇し、指数も低位安定していることが見て取れます。
今回の急落でのVIX指数は36を少し超えた程度ですからまだまだリーマンには及びませんね。


さて、それではVIX指数は「将来の」投資家心理を知るのに有効と考えられているのでしょうか。


VIX指数というのは「オプション取引」を基に算出されているそうです。
一般的に、先物市場やオプション市場は、株式市場の先行指標であると考えられています。たとえば、「オプション市場が上がる」→「日経平均が上がる」といったことや、「オプション市場が下がる」→「日経平均が下がる」のような流れて相場が動くと考えられています。これを更に言い換えると、「オプション市場の値動きが荒くなる」→「株式市場の値動きも荒くなる」という動きが想定されるでしょう。


したがって、オプション市場のボラティリティが高くなっていれば、投資家は「将来、相場が大きく動く」と予想していると考えられるでしょう。このように、オプション価格を用いて算出されたVIX指数は、将来の投資家心理を表すパラメータとして利用されています。


今年もあと残すところ2営業日となりました。
非常にボラテリティの高い一年でしたが、来年の課題も多く残っています。


それでは、よい投資を

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