久しぶりに新規の買付をしました。

こんにちは!


3月もちょうど半分が過ぎました。
15日のマーケットも、米中貿易協議が合意に向けて進展しているとの見方が強まったことや、半導体関連株を中心としたハイテク株が上昇したことが相場を押し上げ、今週一週間の上げ幅はダウ平均が+398.63ドル、ナスダックは+280.39ポイントの7688.53、S&P500指数は+79.41ポイントの2822.48と2800越えを維持しています。

昨日のマーケットの結果です。

ここにきて半導体をはじめとするハイテク株の上昇がナスダック指数を押し上げています。
「半導体事業は底入れしつつある」との見方が強まり、14日の取引終了後に発表した四半期決算で1株利益が市場予想を上回ったブロードコムが8%高と急伸。


画像処理半導体(GPU)のエヌビディアはイスラエルの通信機器メーカー、メラノックステクノロジーズの買収を発表した11日以降上昇が続き、週間では13%近く上げてナスダック100採用銘柄で上昇率首位となりました。


フィラデルフィア半導体株指数(SOX)は昨年9月5日以来の高値を付け、最高値まであと少しのところまで来ています。


また、足元の実質金利の低下は成長期待から相対的にPER(株価収益率)が高いハイテク株への資金流入を促しており、マイクロソフトやアップルといった主力ハイテク株もそろって上昇しました。


今後、4月以降に始まる主要企業の1~3月期決算についても「決算は重要だが株価にはFRBの影響の方が大きい」とFRBのハト派転換による「金融相場」の継続が相場を支えるとの見方も出ています。


私は、アドビシステムとセールスフォースは個別の銘柄としていづれかを戦列に加えたいと以前から考えていて、買いのタイミングをひそかに図っていましたが、高値で手が出ませんでした。


しかし、木曜日に決算を発表したアドビ・システムズが決算結果を嫌気して-3.96%と大きく下落したことで、アドビの株を少し買付けてみました。


下落以外に買付を決めた理由として
両社はクラウドビジネスの分野においては総合的なクラウドサービスの提供者であるマイクロソフトとアマゾンが筆頭銘柄となっていますが、クラウドサービスの要素技術を提供し、よりクラウドに特化した銘柄群として両社は抜きんでた優良企業となっています。


1. 決算関係では
アドビの決算の結果については、一株あたりの利益(EPS)が1.71ドル、売上は26億ドルとなっており、アナリストの事前予想の一株あたりの利益(EPS)1.62ドル 、売上高予想の25億5000万ドルを上回るいい結果ではありましたが、しかし、3-5月(第2四半期)利益見通しについて、発表のあった1株利益の約1.77ドルが、ブルームバーグのまとめによるアナリスト予想平均の1.88ドルに対して届かなかったことに加えて、2件の大口買収の消化に時間がかかっているということが株価下落の理由となりました。


対する、セールスフォース の決算は3月4日に発表されていて、第4四半期一株あたりの利益(EPS)は 0.7ドル、売上高は36億ドルと事前のアナリストの予想一株あたりの利益(EPS)が0.55ドル、売上高は35億6000万ドルを上回る結果でした。


2. 株式指数面での比較では
両社の株式指数を比べると
アドビシステムの業務内容
(マーケティング・分析関連のソフトウェアなどを展開している大手企業で、ジム・クレイマーは「同社はデジタルメディアとマーケティングのソフトウェアの分野では抜きんでた会社だ。」と評しています。)
PER 46.56倍 EPS 5.58   ROE 29.61
セールスフォースの業務内容
(企業向けソフトウェアをクラウドで提供する企業で、「ザ・キング・オブ・クラウド」だとしています) 
PER 108.19倍 EPS 1.49   ROE  8.88


上記のように、明らかにセールスフォースは将来への期待がかなり高く株価に織り込まれているため、PERも割高な数値になっており、EPSやROEもアドビと比べた場合には低い数値になっており、これらを見る限り今後の景気減速の影響はより大きく受けるような気がします。


3. チャート面から
アドビとセールスフォースの過去一年間の株価推移チャートです。
分かりづらいので説明すると、セールスフォースの過去一年間の株価の伸長率は29.23%、対するアドビは15.71%、S&P500は4.04%の伸びでした。
セールスフォースとアドビについては昨年一年間は、ほぼ同じような動きでしたが、今年に入ってセールスフォースの伸びがアドビを圧倒していることが分かります。



上のグラフから、セールスフォースのほうがより過大な評価を受けていることが推測できます。
続いて、アドビの2016年11月からの中期チャートです。


直近の株価が、50日の短期移動平均のやや上にあることやRSIが53.96とニュートラルでありMACDが上昇傾向を示すプラスゾーンにあることを表しています。


株価の年初からの動きは、13.6%(下落前は18.3%UP)上昇とS&P500の12.6%を上回ってはいますが、それほど過熱は感じられません。


3月~5月期の決算予想をネガティブにとらえて株価は軟調になっていますが、次回の決算については総体的に減速が予想されているため、それを先取りしたものと解釈しています。


爆発力はセールスフォースに軍配が上がると思いますが、グロース株の中でも比較的安定感があるのはアドビの方だと判断してこちらにしました。


励みになります。応援クリックをよろしく !!

×

非ログインユーザーとして返信する