いよいよ企業決算が本格的になってきました・・・・株価の追い風になるか

こんにちは!
16日の米株式相場は反発しました。
IT(情報技術)大手企業の業績期待から、ハイテク株の比率の高いナスダック総合株価指数が昨年10月上旬以来初めて8000ポイントの大台に乗せました。

   

昨日の米国株3指数の結果です。

アップルなど4月下旬のIT大手決算の先陣を切って動画配信のネットフリックスが16日夕、業績発表するのを前に、先回りした買いが入って株価は+3.04%と大幅上昇しました。
また、米連邦航空局(FAA)が墜落事故を起こした小型機「737MAX」のソフトウエアの修正について、パイロットが追加の訓練を受ければ「運航は適切」との見方を示したことによって、航空機のボーイングも上げてダウ平均を押し上げました。


米国だけでなく中国やユーロ圏でも市場予想を上回る経済指標の発表が続き、米中の貿易交渉への期待や米連邦準備理事会(FRB)が当面は金利を据え置くとの安心感もあって高値圏にはありますが相場の下支え圧力は堅調のようです。


昨日までに決算発表のあった企業について
◆JPモルガン・チェース(JPM)の四半期決算
2019年1-3月期決算(前年比)
総収入 298億 5100万ドル (+4.7%) 
純利益 91億7900万ドル (+5.4%)
1株利益  2ドル65セント (予想を上回る)

好決算の理由として、個人向け融資が+4%と伸びたほかに、去年利上げが続いてことによる純金の収入が8.4%と業績に寄与しました。
しかし、利ザヤの伸びは過去2四半期に比べて減速しており、利上げ停止局面において、今後は注視する必要があります。


◆ゴールドマン・サックス(GS)の四半期決算
2019年1-3月期決算(前年比)
総収入 88億 700万ドル (▲13%) 
純利益 22億5100万ドル (▲21%)
1株利益  5ドル71セント (予想を上回る) 

トレーディング部門が低調で、株式、債券ともに収入が大きく減少、幅広い部門で減収となったため、株価は3.8%の下落となりました。


◆シティグループの四半期決算
2019年1-3月期決算(前年比)
総収入 185億 7600万ドル (▲2%) 
純利益  47億1000万ドル (+2%)
1株利益  1ドル87セント (予想を上回る) 
収入内訳)
投資銀行部門 +20%
債券取引部門 +1%

シティグループについては増益を確保、一株利益根市場予想を上回りました。投資部門が好調だったほかに債券取引部門もわずかながら増収となりました。
また、法人税率が低下したことも追い風となりました。


◆バンク・オブ・アメリカの四半期決算
2019年1-3月期決算(前年比)
総収入 230億  400万ドル (▲0.3%) 
純利益  73億1100万ドル (+6%)
1株利益  70セント (予想を上回る)

バンクオブアメリカの四半期決算は、純利益が+6%と四半期決算では過去最高となりました。融資が堅調に拡大したほか、コストの削減か利益を押し上げました。
とれ―ディンク事業は、債券部門が-8%、株式部門が-22%とともに減収となりました。


本日の米国市場の引け後に予定されている決算発表について
1.  ネットフリックスの決算報告について、今期の1株あたり純利益(EPS)は前年同時期比64セント減の57セントに落ち着きそうですが、売上高は21%増で45億ドルを計上する見込みです。
先週ディズニーが11月に動画配信サービスを開始すると発表したことを受け、同社の株価は落ち込みました。
年初来でのネットフリックスの株価は30.3%回復したものの、同株価は昨年6月に記録した最高値からは18%近く下落しています。
ネットフリックスの株価は+3.04%上昇して359.46ドルで引けました。


2. IBMについては決算報告では、前年同時期比2.42ドル安の2.25ドルとなる1株あたり純利益(EPS)で市場予想の2.22ドルを上回り、売上高は前年比4.7%減少して18億1800万ドルと市場予想の18億4600万ドルに届きませんでした。同社が力を入れているクラウドとコグニティブソフトウエアの売上高は1-3月期に2%減少し、50億ドル(約5600億円)となり、クラウド収入だけでは前年同期比10%増加したが、前四半期に比べて伸びは鈍化しました。同社については、株価は+0.86%の145.14ドルで引けました。


3. ユナイテッドヘルスの決算については、1株あたり純利益(EPS)は、前年同時期比3.04ドル高の3.59ドルになるとみられ、売上高は前年同時期比8.7%高の597億ドルを計上する見通しでしたが、しかし決算後にCEOが一部で提案されていた国民皆保険制度に初めて敗退の姿勢を示したことで、今後の不透明感が高まり、終値は-4.01%の220.96ドルと大幅に下落しました。


4. ジョンソン&ジョンソンの決算については、1~3月期の売上高は前年同期比ほぼ横ばいの200億2100万ドルと市場予想(196億ドル)を上回りました。
純利益は14%減の37億4900万ドルで、1株利益は2.10ドルで市場予想(2.04ドル)を上回りました。
売上高の約5割を占める主力の処方薬部門が4%増と健闘したほか、抗炎症薬「ステラーラ」やがん治療薬などが好調でした。一方、日用品部門と医療機器部門は減収となりました。
19年12月期通期は、M&A(合併・買収)や事業売却などを除いた売上高の成長率見通しを従来の2.0~3.0%増から2.5~3.5%増に引き上げました。特別項目を除く1株利益は8.53~8.63ドルと従来予想(8.50~8.65ドル)とほぼ同じになりました。
決算発表を受けて株価は+2.05%となりました。


昨日発表の重要経済指標について
ニューヨーク連銀製造業景気指数については、4月のニューヨーク連銀製造業指数は10.1で前月比+6.4と市場予想を上回りました。しかしながら、6か月先の見通しについては12.4と前の月から17.2ポイントの落ち込みとなりました。これは3年ぶりの水準まで低下したことになります。


 また、全米住宅建設業者協会が発表した4月のNAHB住宅市場指数については、予想値平均は63で、過去2か月からわずかに上昇するとみられていましたが、結果は予想値と同じ63となり、前月の62に対してわずかに改善をしました。
同じく発表のあった3月鉱工業生産指数は前月比0.2%上昇を予想していましたが、結果は-0.1%にとどまりました。
企業の設備投資とインフレの先行指標である3月の設備稼働率については予想値79.1%に対し結果は78.8%に留まりました。


その他に気になったニュースは
アップルとクアルコムの訴訟取り下げや供給で合意
● 両社は半導体供給・ライセンス契約を締結した
● 半導体事業へのリスクがなくなったクアルコムの株価急伸

巨額の技術ライセンス料支払いなどを巡り2年前から訴訟合戦を繰り広げてきた米アップルとクアルコムは16日、全ての訴訟を取り下げることで合意したと発表しました。
この合意により、アップルはクアルコムに一時金を支払うほか、両社は複数年にわたる半導体供給・ライセンス契約を結びました。
それによってアップルはスマートフォン技術で後れを取らないで済む見込みがたちました。スマホ業界の次世代通信規格「5G」への対応として現在モデムを供給しているインテルは来年までスマホ向け5G半導体を投入できない見通しとなっており、クアルコムは来年にはアップデートした5Gモデムを供給できると予想されています。
また、アップルの最大のライバルであるサムスン電子は既にクアルコム製半導体を用いた5G対応スマホを発売しています。


発表を受け、16日の米株式市場でクアルコムの終値は23.2%高となりましたが、アップルはクアルコムへの特許使用料などの費用を嫌い引けにかけて株価はほぼ横ばいまで下落しました。


タイガーウッズのマスターズ優勝の陰で
タイガーウッズのスポンサーであるナイキは、ウッズがスキャンダルが相次ぎ、不振に陥っていた時でもスポンサーを降りることなく支え続けてきました。
ナイキの創業者であるフィルナイト氏は「ウッズ選手は家族のような存在、私の前でタイガーの悪口を言うことは許さない」と述べています。
「陸王」という私の好きな池井戸潤の小説があって、テレビドラマ化されたことはみなさんも知っていると思いますが、その中に出てくる「こはぜ屋」という足袋屋の経営者の経営理念に通じるものがあって、スポーツに携わる企業は不調な時も苦しい時も、常にアスリートとともにあり続けるという姿勢が大切だということを認識させられました。
タイガーウッズのこの優勝での今後のナイキへの収益効果は25億円にも上るそうです。


『いい話ですねぇ~。』
私も以前に少しの間ナイキの株を保有していましたが、こんな企業は応援したいですね。


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