IMFの来年の世界経済成長予測から・・・・今後の投資戦略をどうとらえるか

おはようございます!
昨夜はマスターズの最終日をテレビ観戦していて、タイガーウッズの14年ぶりの優勝を見て大いに感動しました。
私の世代はタイガーにあこがれてゴルフを楽しんだ世代ですので、彼の活躍に対しては特別の思い入れがあります。ついつい寝る間を忘れて最後まで見てしまいました。

  

週末で株式市場は休みですが、米国株の3指数は年初から上昇を続けS&P500指数は3週連続して上昇を続けており、ブログの中にも高値に関する警戒の記事を多く見かけるようになりました。


株価を左右する要因には、現在の景気の状態を示す経済の実態指標と先行きの予想。
これば消費者物価指数や、雇用統計、失業申請者数、その他諸々の経済統計、それにブレグジット問題や米中貿易摩擦、イスラエルやシリア問題などの地政学的リスク。
更には金融政策による金利動向や財政政策による緩和や引き締め、それにインフレや原油などの商品市況などが影響して決定されると思いますが、今は概ねそのいい部分が株価に反映していると思います。


そこで、現在の市場を取り巻く状況とマーケットの現状を踏まえてみてみます。
現在の米国株3指数はいづれも最高値圏に近いところにあります。
下のチャートはS&P500指数の5年チャートになります。

現在の株価2907.41は2018年9月17日の最高値2940.91まであと1.2%のところまで迫っており、ナスダック指数についても下のチャートからわかるように2018年8月27日の最高値の8133.30に対して残り1.9%のところまで迫っています。

まさに最高値更新が目前となっていますね。


ここで少し視点を変えて、S&P500指数と個別保有株の2018年1月~現在までの騰落推移を比較しながらみてみました。

2018年からの動きでみると、S&P500指数が+8.73%とさほどの上昇とは思えません。
短期でみた視点も少し視点を変えてみると見方が変わってくるように思います。
保有銘柄の上昇率は、ビザとマイクロソフトが約30%ほどの上昇、アドビとマクドナルドが15%~20%ほどの上昇となっており、S&P500をアウトパフォームしています。


さらに投資家の不安心理の度合いを示すVIX指数も

   

12.01と一般的に安定期といわれる10~20の間にあり、落ち着いた状況にあります
PERに関しても、19倍程度と割高ではありますが、昨年の9月の最高値をつけた時の21倍からは割安ともいえます。


こうしてみると、多少の調整はあってもインフレ懸念の台頭や金利の上昇などがみられない限り大幅な下落は避けられそうな気もします(個人的な感想ではありますが)


今後の経済環境を見る上での参考に、IMFの今年と来年に関する世界と先進諸国の成長率に関する発表がありましたので記事にしてみました。
◆ IMFが世界景気の減速予想を公表しました
先日のブログでも書いたように、今回、IMFの世界及び先進諸国の成長見通しを下の表のように修正して、今年中盤からの減速に警戒感を表しました。

中国を除く世界と先進諸国は今年の1月の成長見通しを4月に下方修正して発表されています。
更に2020年に対する成長予想についても以下のように日本とアメリカ、さらに中国においては今年の成長率よりもさらに減速するとの予想をしておりますが、減速の大きかったドイツや世界全体では回復基調がみられると予想しています。
日本の大幅な下落は消費税の増税とオリンピック後の景気減速を挙げています。

現在の市場は、米国の利上げ停止やECBによる緩和継続などの経済政策に英国の合意なき離脱延期のリスク回避や米中通商協議の合意といった楽観的な見通しなど「おいしい部分」に焦点が当たることで相場が左右されているように思えます。


さらにはAIによる自動売買による過度な一方向への資金の流れが市場動向に大きな影響を及ぼし、ファンダメンタルが脇に取り残されている感が否めません。


しかしながら、こういう時には僅かなきっかけで相場の方向が大きく左右される動きが現れます。(昨年の10月や12月の動きがこれに相当しています)


ただ、その時期を予測することは私たちにはできないと思いますから今から備えをすることは必要ですよね。


こう言っている私自身も、保有株の処分はおこなうかどうかはわかりません。
先を心配して上昇途中で降りる度量は私にはありませんから下落が始まったら自身で決めたルールに沿って売却することを心に決めています。


いづれにしても、これからも注意深く市場の変化をウォッチしていきたいと思います。


◆ 最新の経済指標から
(1) ドイツ政府は来週、今年の同国の経済成長率予測を1.0%から0.5%に下方修正する見通し。政府筋が12日明らかにしました。
独連銀の昨年12月時点の19年成長率予測は1.6%だったが、ワイトマン総裁は国際通貨基金(IMF)が新たに公表した0.8%が妥当との考えも示した。
アルトマイヤー経済相は来年の経済成長率を1.5%と予測しているといいいます。


(2) ミシガン消費者信頼感、4月低下 インフレ鈍化止まらず
 * 4月の米ミシガン大消費者信頼感指数速報値は96.9(予想:98.0)
米ミシガン大学が公表した4月の消費者信頼感指数(速報値)は96.9で、前月から1.5ポイント低下し、市場予想の98.0を下回った。

 * 4月の米ミシガン大景気現況指数速報値は114.2(予想:112.5)

現況指数は0.9ポイント上昇し114.2と4カ月ぶり高水準。前月も4.8ポイント上昇していた。指数は昨年後半、平均113.6で推移。ただ今年1―3月期は平均110.2に低下している。
 * 4月の米ミシガン大消費者期待指数速報値は85.8(予想:88.5)
期待指数は3.0ポイント低下し85.8。昨年後半の平均からは2.4ポイント低下。個人消費は現況指数よりも期待指数との互換性が強いため、今後の個人消費動向がやや懸念される。
1年先の期待インフレ率は前月の2.5%から2.4%に鈍化し1年半ぶり低水準。1月以降、毎月0.1ポイントずつ鈍化している。昨年8月時点では3.0%を付けていた。5年先の期待インフレ率も前月の2.5%から2.3%に鈍化した。


(3)  米輸入物価、3月は0.6%上昇 3カ月連続プラス
* 3月の米輸入物価は+0.6%(予想:+0.4%)=労働省
米労働省が12日発表した3月の米輸入物価は前月比0.6%上昇し、3カ月連続で伸びた。燃料の値上がりが主な押し上げ要因だった。ただ基調としては依然として弱い。市場予想は0.4%上昇だった。
前月比の内訳は、石油製品が4.7%上昇。前月の9.7%上昇からは減速した。産業用資材と原料は2.7%上昇した。
石油を除くコア輸入物価は2カ月連続で0.2%上昇だった。前年同月比は0.3%下落した。コア輸入物価は昨年から続くドル高の影響で抑制されている。
* 3月の米輸出物価は+0.7%(予想:+0.2%)=労働省

輸出物価は前月比0.7%上昇した。市場予想は0.2%上昇だった。前月も0.7%上昇だった。前年同月比は0.6%上昇。前月は0.3%上昇だった。


常に危機意識をもつことは投資には重要だと考えているので、経済環境の悪い時には「ネガティブな記事」が多くなるとと思います。
それを承知で読んでいただくことをご承知願います。


投資に対する判断はあくまでも個人おこなってもらうため、私の個人的な考えは極力述べ
ないようにしていますので、それぞれ下落時での対処についての参考にしていただければ幸いです。


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