「投資」の意義と「ブログ」の意義について
こんにちは!
昨日の米株式相場は3指数ともに反発しました。
米中の貿易交渉が進展し、合意する可能性が高まったことが好感して買いをさそいました。
トランプ米大統領が「3月1日の交渉期限を延長する用意がある」、「合意に至る可能性が高い」と述べたことも伝わり、3月中に会談して最終合意を目指すことが明らかになりました。
また、米連邦準備理事会(FRB)が半期に1度米議会に提出する金融政策報告書を公表しました。
報告書では「金融市場の変動や世界経済への懸念を映して昨秋以降、消費や企業の一部景況感指標が弱まった」との認識を示しましたが、目立った反応はありませんでした。
昨日の市況と資産の動向です。
年明け後の株価上昇はすでに +11%を超えるところまで来ており、このペースでは前年比+20%を超えそうな勢いですね。
そこで、過去20年に遡って3指数で前年比で+20%以上上昇した回数をみてみました。
ダウ平均 3回、ナスダック 6回、S&P500指数 3回でした。
今は、経済のファンダメンタルは悪化の兆候が出始めていますが、米中協議という政治要因が株価を支えています。
世界的に景気の悪化か現れており、これらの政治要因がなくなったら、更に4月後半から始まる四半期決算の発表が始まれば、大きく調整に入ることは容易に推測できますよね。
ここ最近の経済ニュースから
◆ 2月のユーロ圏の製造業PMIが前月比49.2(▲1.3)と5年9か月ぶりの低水準に落ち込みました。
◆ 2月のドイツ製造業PMIも前月比47.6(▲2.1)とこちらも6年2か月ぶりの低水準で、べた中貿易摩擦などの影響で自動車輸出が減少しました。
◆ 米国の1月中古住宅販売件数が年換算で494万戸と前月比▲1.2%と2015年11月以来の低さになりました。
◆ 2月のフィラデルフィア連銀の製造業景気指数が前月比▲4.1(▲21.1)と市場予想の+14.0を大幅に下回り、2016年5月以来のマイナス圏に落ち込んだ。
新規受注は▲23.7、出荷は▲16.7といづれも前月比で落ち込みました。
その他にも指数が軒並み予想を下回りました。
更に、ここにきて長短金利差が小さくなってきて、0.14%まで近づいてきました。
長短金利差の逆転、いわゆる逆イールドカーブが現れるとタイムラグを経て景気後退により株価の下落がおきるといわれています。
私は、ポートフォリオを個別株とインデックス連動のETFで構成しています。
インデックスはいわゆる「人のまわしで相撲を取る」感覚ですが、個別株投資はまぐれでも自分の銘柄選択眼が市場に勝てているという満足感があります。
いわゆる青臭いですが、これが投資のロマンとでも言いましょうか・・・・・
以前にもブログで書いたように、今のマーケットはファンド(機関投資家)が動かしています。
いわば、投資のプロたちが命を懸けて勝負しているフィールドです。
そんな中で、個人投資家が個別株投資でインデックスに勝ち続けるには、類まれな銘柄選択術と確固たる信念がなければ到底できません。
人である限り感情を理性でコントロールすることは、情報収集力とか理解力、判断力以外に「胆力」がそれ以上に求めらると思います。
まあ、私には今まで投資をおこなってきて、いづれも欠けていることは認識しました。
ゆえに、勝つことよりも負けないことに拘る投資を心がけようとしています。
それが、現在の私のポートフォリォになっています。
今後に備えるために
バフェット太郎さんはブログで、「S&P500種指数の1999年から2009年末までの10年間のパフォーマンスは-9.1%で、これは年平均0.95%で資産評価額が低下した厳しい時期であった。」と書いてみえます。
これを読んいて、ちょうど投資を始めた時期と重なったため、そのころからのデータをグラフ化してあるので2009年を境に分けてS&P500指数との比較をしてみました。
それが下の表です。
少し見づらいかもしれませんが、表の左上の囲みが期間中の伸び率です。
2000年~2009年のS&P500指数の上昇率 -5.8%
2010年~2019年・現在までの上昇率 251.6%
対する私の保有資産は2000年~2009年 125.8%(期間中の追加投資分を除いています)
2010年~2019年・現在までの上昇率 218.0%(期間中の出金払出を除いています)
青の線がS&P500種指数ですが2008年を底に綺麗な右肩上がりのチャートを描いています。
2015年と2018年に下落を示していますが、2000年~2002年の「ITバブル崩壊」と2008年の「リーマンショック」とは下落期間の長さや深さにおいて明らかに次元が違うことが分かりますね。
こうしてみると、昨年の下落などは大したことのない些細な下落だといえますね。
私の保有資産チャートが上下に大きく暴れているのは途中の追加投資や払出の影響もありますが、中国株での投資であったことが大きく影響しています。
当時の中国は年間のGDPが連続して二桁以上あって、凄まじいスピードで経済成長をしていました。
当時、日本の戦後30年の高度成長をわずか10年で成し遂げたといわれてた時期でもありますが、その急成長の転換点になったのが2015年の「チャイナショック」だったと記憶しています。
まさに今のハイテクのグロース株のようなものですから、上昇も下落もご覧のように激しい動きを示しています。
それをみてるとS&P500指数の動きは緩慢に見えますが、結果として2009年以降の伸び率はS&P500指数が勝っています。
◆ 重要なポイントとして
今後の景気後退局面を考える上で、投資経験が10年以上あってリーマンショックなどの暴落を経験している人は一度自分がおこなってきた投資の記録を振り返ってみるといいのでないかと思います。
私がブログを書こうと思い立った理由として
1. 過去の投資について数値以外の記録がないことで、詳しく当時のことを知ることができないから。
ブログを書くことで、その時の心情や経済的背景や地政学的背景など、投資の詳細を記事で残すことで同じ過ちを繰り返すことを防ぐため。
1 自分が侵した失敗を語ることで、自分でも振り返りつつ、少しでもブログを読む人の投資に役立てることができたらうれしい。
私は、もう若くありませんし現役もすでに引退しています。だからヘンなプライドといったものにも囚われてもいないつもりでいます。
失敗を恥ずかしいとも思わないからできる限り自分の失敗をどんどんブログを通じてお知らせしていきたいと思っています。
それによって、少しでも読者の今後の選択の足しにでもなればと思います。
私の失敗から) ITバブル崩壊とリーマンショックの際には暴落によって失った金額は1400万円程度だった思いますが、この金額は人によっては大したことのない額と思われるかもしれませんが、当時、定年をまじかに控えた年収600万程度のサラリーマンにとっては背筋の凍る思いだったことを覚えています。
正直、この時は自身の軽率さや不勉強に本当に腹が立ちました。
投資は自己責任ですから言い訳は通用しませんから、後になって後悔のないようにだけはしなければなりません。
1. この後、何年投資やブログを続けることができるか分かりませんが、投資は「生きがい」と「ボケ防止」でブログは「投資日記」と「備忘録」です。
既に人生の「黄昏期」に入って残された健康寿命は統計上で言えばあと5年ほどかなと思っています。
自分が健康で生きている証として、可能な限りブログも投資も続けたいと思っています。
2009年からの長期成長が終わり、これからおそらく迎えるであろう「リセッション」と「大幅な株価の下落」をどう乗り切るか「いつか来た道」をここで振り返って備えをおこなうことは大切と思いますよ。
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