株価が上昇基調にある今、今後をどう見るべきか。

こんにちは!


現在の米国市場を動かす大きな要素は、FRBによる金融政策の行方と米中貿易協議の行方、この二点が、相場の動きを左右する状況になってきました。


昨日の市場を動かしたのは1月の米連邦公開市場委員会(FOMC)の議事要旨の公表でした。


昨日の市況と資産動向です。

20日のダウ工業株30種平均は前日比63ドル高の25954.44ドル、ナスダックは+2.3の7489.07ポイント、S&P500は+4.94の2784.7ポイントで引けました。


FRBは議事要旨の中で、保有資産を縮小を「終了時期は2019年中」としました。


これには世界景気の不透明感が以前に比べて増しており、当初は2021年から212年に終了する予定を大幅に前倒しするとしました。


更に、当初は19年中に2回を想定していた追加利上げも「当面は様子見する」と棚上げすることに決めました。


これによって高値警戒感が出ていたマーケットは警戒感がほぐれ三指数ともに上昇して終えることができました。


S&P500とナスダックのチャートです、上がナスダック、下がS&P500です。


12月24日の安値から綺麗な反発線を描いています。


12月3日の途中高値を超えて12月の下落分を取り返し、11月7日の7572ポイントに近づいていますが、RSIが60~80のボックス圏の高い位置にあって明らかに買われすすぎを表しています。


次に、S&P500指数です。


こちらもほぼナスダックと同じチャートを示していますが、こちらも11月7日高値にあと30ポイントのところまで迫っています。


RSIも高値を示しており、買われすぎの状態を示しています。


以上のように、相場的にはいつ下落局面に入ってもおかしくない状況に思えますが、


本日は、これら「買われすぎ」状態の中での「希望」について取り上げてみました。


「希望」となる株価の下支え要因について
◆ 潤沢な資金による企業の自社株買い計画(年初から前年同期比28%増)
◆ FRBによる利上げ回数変更ないし取止め観測と資産圧縮の早期完了観測
◆ 米中貿易協議の進捗に関する期待と、中国製品に対する関税引上げ期限延長の可能性
◆ 非常事態宣言による「政府機関閉鎖問題の解消」と「国境の壁建設」の「奇策」による相反問題の回避


「買われすぎ」による株価下落への誘発要因として
◆ 2月小売売上高は前月比で約9年ぶりの大きな減少(除く自動車で▲1.8%)、1月鉱工業生産も前月比▲0.6%といった経済指標が示す統計数値の悪化
◆ アトランタ連銀やニューヨーク連銀による、2019年第一四半期のGDP成長率予想の引き下げ観測
◆ アナリストによる米国企業の2019年第一四半期の増益率予想の下方修正予想
◆ 米国エクイティファンド・ETFからの資金流出の継続(約3か月連続)


その他にもまだまだ要素はあると思いますが、これらの振り子の重しが少し変わるだけで相場は一変する可能性があります。


今は、昨年10月以降長期金利も大きく反落しており、低金利下での株高継続という「ゴールディロックス相場」(世界経済が過熱せず冷めすぎてもいない適温相場)に戻ることができるかどうかは不透明な状況です。


このような状況の中で、今後の投資をどう考えるか・・・・?


1. ポートフォーリオの中身を見直して、ディフェンシブ性の高い銘柄にリバランスをおこなう。
2. 売却ラインをもう一度見直して、そのラインに到達したら売却してCashポジションを高めて次のチャンスに備える。
3. 債券や債券ETFのウェートを高めて、株価下落時のリスクヘッジを図る。


その他にもたくさんの選択肢がありますが、「転ばぬ先の杖」としての備えを考えてみることも大切だと思いますよ。


そんな中で、最も保有に適した投資銘柄として先日、アナリストの目標株価の引上げがあった銘柄で私も保有している「マクドナルド」について今回は取り上げてみました。


半年チャートですが2月14日以降上昇モードに入り始めています。


マクドナルド は一部アナリスト予想による今年の業績についても、主力の米国事業が好調で「上振れ余地がある」とした見方で「中立」から「買い」に目標株価も180ドルから200ドルに引き上げられました。


同社は2015年以降、1四半期を除く全ての決算で予想を上回ってきました。


第4四半期の米国での既存店売上高は、前年同期比2.3%増、グローバルでの伸びはさらに強く、イギリス、ヨーロッパ、オーストラリアなどを含むグローバルでの既存店売上高は、5.2%増でした。


同社の企業戦略の中で、60億ドルを投じて米国の1万4000店舗を全面的に改修したことによって来店客に真新しさやモダンなイメージを与えたことや、朝マックや健康食メニューなどの提供や高品質の食材の使用を行ったことで、同社はマーケットシェアを取り戻してきています。


こういった企業努力によって、同社の競争力が高まるとともに、株価も上昇しました。
過去5年間で、S&P500指数が50%のリターンをあげたのに対して、同社株は配当を含めて86%のリターンをあげています。


インカムゲインを狙う長期保有投資家にとって、マクドナルド株は最適な投資先になると思います。


昨年9月に同社は15%の増配を行い、1株当たりの配当は1.16ドルとなり、配当性向も39.4%と良好です。
さらには、同社は42年間増配を行っている企業です


ここにきて、ハイテク銘柄の動きに変化が見えてきていますが、


今後は、こうしたディフェンシブ性の高い高配当銘柄が中心となるような予感がします。


これは私の個人的な推測によるもので、判断はご自身でお願いします。


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