マイクロソフトが時価総額で世界一になりました

こんにちは!
みなさんは、のんびりとしたお正月を過ごせていますか。
米国市場は今日から取引開始となりますが、去年はとても変動の激しい年でしたが、年末最終日はプラスで引けて良かったですね。
今年の初日取引も何とかプラスで引けてくれればと思いますが、いまのところマイナスで始まっています。


さて、去年は後半の10月以降に想定外の下落がおきて、結局は一昨年よりもマイナスという結果になりました。
米ドルでの資産が減ったところに、為替でも円高に振れて円資産でも大きく資産を減少させることとなりました。
為替レート 113.03(2017.12.末) → 110.76(2018.12.末) へと2.27円の円高、私の資産もドルベースで前年比 91.6%  円ベースで 90.8% という結果に終わりました。


今年は、為替面でも当面は円高方向へ触れると思います。長期的には円安方向へは進むと思いますが。米国株投資をしている人には為替面でも厳しい状況になりますね。
米国株に投資している人は、こういう円高局面では円転しないと思いますが。

マイクロソフトは最強のハイテク企業か

マイクロソフトは私も安心して持っている主力銘柄ですが、30日の米国株式市場で米マイクロソフトの時価総額が終値ベースで米アップルを抜いて世界首位となりました。
12/31時点の株価でマイクロソフト株時価総額は7798億ドル(約85.4兆円)一方、アップル7485億ドル(約82兆円)に減りました。

                   

  両社の順位が入れ替わるのは約8年ぶりで、アップルは主力製品「iPhone(アイフォーン)」の販売不振観測で株価が急落したことや中国との貿易摩擦の影響で重荷になったのに対して、マイクロソフトは相対的な業績の安定感が評価されました。


事業規模ではマイクロソフトの方が小さくて2018年7~9月期の売上高は291億ドル、純利益は88億ドル。対しアップルは売上高が629億ドルで2倍超で純利益も141億ドルと6割多い。
それでも時価総額で逆転したのは、クラウド事業の成長が評価されているからです。
マイクロソフトは企業のIT(情報技術)投資需要を取り込むべく、クラウド事業に経営資源を集中しており、人工知能(AI)を使った解析サービスなどの基盤となるクラウドサービス、「アジュール」が中心のインテリジェント・クラウド部門も約29億ドルにのぼる一方、端末事業などのパーソナル・コンピューティング部門は約31億ドル。パソコンが中心だったころのイメージを残すこの部門に比べ、クラウド関連の利益が約2.2倍の規模に達しています。
クラウド市場でマイクロソフトは米アマゾン・ドット・コムに次ぐ2番手につけており、企業向けのクラウドサービスを手掛ける企業の市場での評価は全般に高まっています。
またセールスフォース・ドットコムやアドビシステムズの株価も昨年末比で40%前後上昇しています。
いまやクラウド事業を含めたIT投資は企業には「必需品」といえ、好不況にも左右されにくく、今年以降の米景気を不安視するムードも強まるなかにおいて「不況耐性」の高いビジネスモデルとして市場の評価を集めています。

サティア・ナデラCEOについて


          

現在のサティア・ナデラ氏はスティーブ・バルマー氏についで三代目のCEOですが、先代のバルマー氏はビル・ゲイツが去った後のマイクロソフトを苦境に貶めたと言われております。            


当時、とても強固な財務基盤を持っていたにも関わらず、

  • 検索 -グーグルに完敗
  • スマホ -アップルに完敗
  • モバイルOS -グーグル・アップルに完敗
  • メディア -アップル・ネットフリックスに完敗
  • クラウド -アマゾンに完敗

とすべての部門で完敗しました。
その後任として就任したのがサティア・ナデラ氏です。
そんなナデラ氏は2014年2月に最高経営責任者に就任し、マイクロソフトを復活させつつあります。
ナデラ氏が重点的な取組をおこなったのが

  1. Productivity & Business Processes Office製品をSubscriptionベースのOffice 365に切り替えたのが功を奏して、Office 365の課金ユーザー数は2400万人に増えた。
  2. Intelligent Cloud Amazon AWS、Google Cloudという2強との戦いになりますが、まだまだ伸びています。
  3. More Personal Computing これにはWindows、スマホ、Surface、ゲーム(Xbox)、検索という4つが含まれます。


マイクロソフト復活の2つのポイント

  1. クラウド事業 パブリッククラウドAzureからの売上はYoY +16%も伸びているとの言及もあり、成長率が速くなっています。

クラウド事業の年間売上です

     

 
2018年には$20b(2兆円)に到達するのではといわれています。
 2. Surface事業(タブレット) Surfaceの売上はiPadに比べるとまだまだ小さいですが、非常に伸びてきています。

EPSの成長力

マイクロソフトの四半期EPSの2016年からの推移です。


企業の潜在力をはかる上での最も重要な指標はPERやROEではなく、四半期EPSの伸長率とオニールも著書の中で書いています。

過去二年間のEPSは安定的に伸びており2016年に比べて 50%ほど上昇しています。


今年は、かなり厳しい投資環境になると思いますが、そんな中でもマイクロソフトのような安定した企業基盤の上に、成長のエンジンをしっかり育てている企業に投資することが何より重要と考えます。


以上の理由で、私はマイクロソフトを2019年の主力銘柄として取り上げていますが、投資はそれぞれの判断で、間違っていても責任は負えません。


それでは、みなさんもよい投資を !

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