最近の好調な指標や地合いから少しポジティブに視点を変えてみました・・・・さて、どうなることやら。

こんにちは!
4月2日のダウ工業株30種平均は -79.29ドルの26179.13ドルと反落、ナスダック総合指数は+19.78の7848.69ポイントの4日続伸、S&P500種指数は+5.71の2872.90ポイントとこちらも4日続伸して前日の大幅上昇の後にも関わらず好調を維持しました。


ニューヨーク株 3指数の推移です。


3指数ともに年初来では二桁以上の伸びとなっており、引き続き好調維持を続けています。
中でも、特にナスダックの伸びが高くなっています。
ナスダック指数のチャートです。

昨年の12月24日の底値6190.70ポイントから反発上昇して上昇率は26.8%となっており、今の地合いだと昨年8月につけた上場来高値の8133.30ポイントに届くかもしれません。


昨日のマーケットのニュースからのポイント
ドラッグストア大手のウォルグリーンズ・ブーツ・アライアンスが18年12月~19年2月期の売上高など主要項目が市場予想を下回ったうえ、19年8月期通期の特別項目を除く1株利益を従来の前期比7~12%増から横ばいに引き下げたため、失望売りが膨らみ株価は前日比13%安と大幅に下落して終わりました。
要因のひとつには、米国内で高まっている薬価引き下げの動きで、薬剤給付管理会社(PBM)などから受け取る収入の減少が打撃となったもようです。


この影響は、米国株投資家の主力銘柄であり日本の個人投資家の保有比率が圧倒的に高いジョンソン&ジョンソンなどにも及んでおり、この日のジョンソン&ジョンソンは-1.27ドルの137.71ドルで引けており軟調地合いが続いています。


ジョンソン&ジョンソンの一年チャートです。

昨年12月に発生したベビーパウダーの原料滑石(タルク)の試験でを巡る滑石(タルク)問題でアスベストが含まれていたことを数十年間把握していたとの報道を受けて、同社株は14日急落し、時価総額から400億ドル(約4兆5000億円)が消えました。その後、年明け後には回復基調が見られましたがここにきて足踏み状態が続いています。


ハイテク株の中ではアナリストが業績拡大を見込んで強気な見方を示したことにより、フェイスブックが3.26%上昇し5.5ドル高と久しぶりに急伸を見せました

配車大手リフト上場2日で公開価格割れについて


3月29日、米ナスダック証券取引所に配車大手リフト上場しました。初値は87.24ドルと公募売り出し価格(公開価格)の72ドルを21%上回ってのスタートとなりましたが、初値をつけた後は利益確定売りが目立ち、株価チャートはほぼ右肩下がりとなりました。
通常売買終了後の時間外取引でも、売りが優勢の展開となり、終値は公開価格を9%上回る78.29ドルとなりました。
リフトの筆頭株主である楽天の保有株の価値は単純計算で約24億ドルとなりました。
しかし、公開価格を21%上回る初値をつけた後、ほぼ右肩下がりの株価チャートになり
3月29日の終値は公開価格を上回ったものの、初値から終値までの下落率は10%超に達し、システム障害で市場が混乱した米フェイスブック上場時の下落率(9%)を上回る悪い記録となりました。


4月1日には公開価格の72ドルを下回り、取引終了にかけてじりじりと下げ幅を広げて終値では前週末比12%安の69ドルで終えました。
IPOとは金持ちがしゃぶりつくした骨付き肉を、ベランダから民衆に投げ入れる行為に近い―といったアナリストもあり、このあと4月中に上場するとみられているウーバーの株式公開にも影を落とすかもしれません。


ここにきて
株価が好調を続ける要因がいくつか出てきていますので、その要因を何点か項目別に上げてみました。


①.原油価格が上昇
ブルームバーグの調べによると、3月のOPECの産油量は4カ月連続で減少。中でもサウジアラビアによる減産が大幅だったことで、ニューヨーク原油先物相場が続伸。
中国の製造業指標や、石油輸出国機構(OPEC)が減産方針を継続していることの新たな兆候が、市場での強気見通しを後押ししました。


②.金価格が下落
ニューヨーク商品取引所(COMEX)の金先物6月限は0.3%安の1オンス=1294.20ドルに下落して終了しました。
下落した理由は、中国の国家統計局の3月の中国製造業購買担当者指数(PMI)が安定化を示したことや、米国の3月のISM製造業総合景況指数が市場予想を上回る中で、世界経済成長を巡る懸念がここにきて後退したことなどが挙げられます。


③.ドル円が111円台に突入
東京外国為替市場のドル・円相場は4月1日には、1ドル=111円台前半で推移。米製造業景況感指数の予想以上の改善で世界景気の減速懸念が和ぎ、朝方には約2週間ぶり高値を記録しました。
その背景として、1日発表の3月の米供給管理協会(ISM)製造業景況指数が55.3と約2年ぶりの低水準となった前月(54.2)から改善したことで市場予想を上回ったことなど
が挙げられました。


④.米長期債の利回り上昇
債券に向けられていた資金がリスク資産に動き、米国債は大幅続落して米10年債利回りは10ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)上昇の2.50%と大きく上昇しました。ここ最近の利回り2.40%前後と、景気後退のシグナルといわれる逆イールドが解消へと動きを見せてきました。


⑤.中国の経済指標が好調
3月31日に公表された3月の中国製造業PMI(国家統計局などが集計・発表)は、事前予想(49.6)を大きく上回る50.5となり、ブルームバーグがまとめたエコノミスト予想を全て上回りました。
景況判断の境目となる50を4カ月ぶりに回復しています。李克強首相は3月28日に「今年に入り中国経済は安定的に推移し、3月は電力消費が2ケタ増となるなど改善が顕著だ」と「博鰲(ボアオ)アジアフォーラム」で演説したことに加えて、米中通商協議の進展見通しが出てきたこともプラス材料になりました。
製造業関連指標の回復が引き続き好感されているほか、政策緩和や米中貿易協議の見通し改善、クレジットの伸び、潤沢な流動性、銀行の預金準備率の引き下げ観測など、多数の要因が中国株の上昇を支援していると指摘されています。


⑥.米国の景気指標に対する反応は好評
4月1日発表の3月の米サプライマネジメント協会(ISM)製造業景況感指数は市場予想を上回ったことや中国の製造業関連の経済指標の改善が追い風となり、市場では「3月のPMI回復は、中国など新興国がけん引して4~6月期の世界経済が改善するとの見方を裏付けた」と好意的な受け止め方が市場に広がり株価は大幅上昇となりました。


今後発表を待つ米国の重要指標
4/2(火)  米2月耐久財受注
4/3(水) 米3月ADP雇用統計  米3月ISM非製造業景況指数
4/5(金) 米3月雇用統計

市場関係者が次に注目するのは5日発表の米雇用統計で、景況感の好転が実体経済のハードデータで裏付けられれば、米連邦準備理事会(FRB)の急速なハト派化による「米国経済に対する疑心暗鬼」が晴れる可能性もでてきます。


米雇用統計で米国の実体経済の底堅さが確認されれば、年初来のドル高・円安水準となる1ドル=112円台前半を目指す展開になると見る市場関係者も出てきています。


⑦.4月という月のアノマリー
1950年以降の月別の騰落率を統計でみてみると4月はダウ平均にとって「最高の月」といわれ、近年はその傾向が強まり、2006年以降では13年続けて上昇しました
「米大統領選の前年」でみても1950年以降、4月は17回中14回が上昇で、平均4%高と堅調な結果が出ています。
市場では4月半ばに発表が始まる米主要500社の19年第1四半期決算は3.9%の減益が予想されていますが、この通りの結果となれば16年第2四半期以来の減益になるそうです。


事前の期待が低いだけに予想ほど悪くなければ、比較的値動きが安定している大型株を中心に買われて更に相場を押し上げる可能性があるという見方もあります。


以前のブログで、私は今年前半の相場については総論としてはネガティブに捉えていましたが、ここにきて米国は勿論ですが中国の経済指標の好転や、ブレグジットの問題、米中通商協議など、「最悪シナリオに陥る懸念が後退し始めているかもしれないんじゃないかな」という思いが出てきています。


従って、景気後退に備えて口座を開設したを使って損失の許容範囲内での資金を使って、アップルとアマゾンを先月の28日に買付けてみました。


(CFD取引には(金利/価格調整額)という費用が掛かるため、長期での投資になると含み益がそれによって相殺されてしまうため、あくまでも短期のポジションで利益を目指すものですから、高配当のバリュー株などを対象にするのは不向きだと思います。)


というわけで私は、ボラテリティの高いグロース銘柄を対象にしました。
こういった判断が正解かどうかはブログでご報告をしていきたいと思っています。


CFDについては本来であれば、株価の下落局面を確認した段階で、レバレッジを効かせた「売り」ポジションをとるために準備をしたのですが、しばらくは(一か月程度)まだ下落は訪れないと判断しました。
・・・・・違っているかもしれないので当てにしてはいけませんよ。あくまで参考に・・・・


どのようにとらえるかは個人の判断ですね。
投資は自己責任ですし、捉え方もそれぞれですね。


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