今月も半月過ぎました。年明け後の運用状況です。

お疲れ様です!

    
15日の米株式相場は3営業日ぶりに反発しました。
ダウ工業株30種平均は前日比155ドル75セント(0.7%)高の2万4065ドル59セント、ナスダックは117.92ポイント高の7千23.83ポイント、S&P500指数は27.69ポイント高の2千610.30ポイントで引けました。


   

ネットフリックスが米国などの動画配信サービスの料金を引き上げました。利益率拡大に期待した買いが膨らみ、6%あまり上昇ましました。マイクロソフトやアップルなど、ダウ平均を構成する銘柄にも買いが波及し指数を押し上げ、米株式市場は相場のけん引役と評されるFANG株ラリーに沸きました。


ただし、市場に山積する不安が払拭された訳ではなく、バンカメ・メリルの調べでは世界の経済成長が今後12カ月間で「加速する」とみる投資家から「減速する」とみる投資家を差し引いた値はマイナス60%と、08年7月以来の水準に悪化したのも明らかになった。


FANG株に買いが戻りつつあるのは相場のけん引役と喜ばしいことではありますが、まだまだ予断は許されません。


ということで、私の今年に入って半月経過後の運用状況です。

チェックしているウォッチリストの半月経過後の状況です。

更に、比較対象としているS&P500指数及びナスダック指数の伸び率と、保有資産とウオッチ資産の伸び率の比較表です。
→年初後の指数の年初と1/15時点の数値

ウオッチリストの銘柄群(下段右側が構成銘柄です)は、好況時であればいづれも保有したい大型グロース銘柄ばかりを選びました。爆発力はありますが景気後退期には利益確定の対象に真っ先になるような銘柄ばかりです。
私の保有銘柄群と比べたら圧倒的に爆発力があるので、市場が好調な時には、ナスダック指数以上の上昇力をみせます。


しかし、これからの市場動向を考えるとリスクが高いと思っています。


下の図は、S&P500指数の昨年10月初(下落前)めからの伸びと保有する3つの個別銘柄のの伸びl率をグラフにしたものです。ETFの動きは、ほぼインデックスと同じ動きと考えているため、比較はしません。

細かくて分かりづらいかもしれませんが、S&P500は-5.98%、マイクロソフト+18.86%、
ビザは+14.18%、マクドナルドは+4.23%となっており、S&P500指数を上回っています。


よく、投資の格言の中で「木を見て森を見ず。森を見て山を見ず」という言葉のごとく、足元ばかりを気にしていると大きな過ちに気が付くことができない。今はまじかに山林火災が迫っている状況に似ていると思います。上手く鎮火できるのか、あるいは風向きが変わってかわすことができるのか。


こればかりは、未来を見通すようなもので私たちのようなわずかな情報力しか持たない個人投資家では、被害を最小限にとどめるよう備えるしかすべがありません。
それでも一か八かの勝負をかけられる度胸のある人は勝利を得て、莫大な資産を築くことができるかもしれません。


私が一番頼りにしている指導書です。みなさんの中にも読まれている方が多いと思います。

    

分かりやすいので、よく読むのですが、この中の第9章に「長期」投資と「満玉」投資に潜む危険。という部分があります。


この部分を全文披露します。(ちょっと長くなります)


多くの投資家が自らを「長期投資家」と考えていたり、そう呼んだりする。彼らの投資術はといえば、全資金を不況好況にかかわらず常に市場に投入することだ。大抵の機関投資家も同じ手法をとる。だが、そのような柔軟性のない投資法は、特に個人投資家に悲劇的な結果をもたらすことになりかねない。比較的穏やかな弱気相場(25%に満たない下落率)なら、個人投資家でも機関投資家でも切り抜けることができるかもしれない。しかし、弱気相場の多くはそのような生易しい下落では終わらない。1973~1974年、2000~2002年、2007~2008年などは、まさに壊滅的な弱気相場だった。


これから弱気相場が始まりそうだと感じる頃が、実は最も判断が難しい時期である。経済状態が今後どれほど悪化するのか、そしてその悪化がどれほど長引くのかは、なかなか予想不可能だ。弱気相場では、ほとんどの銘柄が値を下げるが、そのすべてが以前の株価まで回復できるわけではない。どれほど穏やかな弱気相場であっても、株を保有し続けていれば、もう二度とかつての高値まで戻ることのない不良株を売る絶好の機会を永遠に逃す可能性がある。経済状態が全体的に変化の兆しを見せ始めて手持ちの銘柄が不調であると感じたら、保有株を少なくともある程度は売却して資産を現金化するのは必須なのである。


多くの長期保有を好む投資家が1980年代から1990年代のコカ・コーラ株にほれ込んでいた。清涼飲料水を扱うこの巨大企業は、高値をどんどん飲み込むようにして市場とともに値動きしながら株価を上昇させた。しかしその上昇が1998年にぴたりと止まったのだ。長期保有投資家が同じように好んで保有していたジレット株も、同じくこの年に頭打ちした。その夏、市場が穏やかな調整局面に入ると、コカ・コーラもその流れに続いて下落した。二年後、市場は何十年ぶりという華やかな上昇を遂げたにもかかわらず、コカ・コーラは下落トレンドのまま伸び悩んでいた。もちろん、このような銘柄があとから息を吹き返すこともある。しかし、これだけは明確である。コカ・コーラを保有していた株主たちは、1998年と1999年に株価を急上昇させたアメリカン・オンラインやクアルコムなどの大物を完全に取り逃がしてしまったのだ。


長期保有という投資法は、2000から2002年の間にハイテク銘柄を保有し続けた株主全員にも悲惨な結果をもたらした。高値だった銘柄の多くが75~90%の下落率を記録した。そのような銘柄の中には以前の高値水準まで二度と戻らないものも出てくるだろう。タイムワーナー、コーニング、ヤフー、インテル、JDSユニフェイズ、EMCなど、1998~2000年に市場をけん引していた銘柄が現在どうなっているかを見れば、それは一目瞭然だ。


— 以上です。—


「ウサギ」と「カメ」の話ではないですが、グロー株に集中投資、相場の下落面で勝負するといった「ウサギ型」運用スタイルは私にとてもできませんが、と言って首を引っ込めて嵐をやり過ごす「カメ」にもなりたくはありません。一瞬の足を隠したハイブリットな「カメ」を目指していきたいと思っています。


それでは、みなさまよい投資を !

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