米国株のピークアウトを示す兆しが・・・・・米国個人投資家協会のアンケートデータから

こんにちは!
世間では10連休ということで、のんびりと休暇を過ごしている人たちが多いと思いますが、投資家の皆さんはこの機会に、普段読めない本を読んだり旅行に出かけたり、あるいはのんびりくつろいでお過ごになっているのでしょうね。


私などはリタイヤして既に3年も過ぎているので、特段何も変化はないのですが平成最後の日ということで、何かいつもとは違った感慨に浸っています。
振り返れば、投資の世界に足を始めて踏み入れたのは平成10年になります。
父親から国内株で二銘柄(志村化工株と日本郵船株)譲り受けて「好きなように運用してみろ」といわれたのが最初でした。
証券会社も大和証券がはじめで、その後二銘柄の売却代金(150万ほど)を野村証券に移して本格的に運用を始めました。
あれから20年・・・・・日本株から中国株へ、そして米国株へと・・・今に至っています。


29日の米株式市場は、市場予想を上回る米消費指標を受けて米長期金利が上昇し、金融株などが買われましたが、主要企業の決算発表や米連邦公開市場委員会(FOMC)など重要イベントを週内に控えて様子見ムードの強い展開となりました。
主要3指数の動きは、ダウ工業株30種平均は前日比11.06ドル高の2万6554.39ドルで終えました。ナスダック総合指数も+15.45ポイント上昇して8161.85ポイント、S&P500種も同じく+3.15上げて2943.03ポイントと前週末同様、3指数揃って上昇しました。


米国株3指数の結果です。

発表された経済指標の結果が良かったことが相場の下支えになっています。
29日発表の3月の米個人消費支出(PCE)が前月比0.9%増と市場予想(0.7%増)を上回る伸びとなったことや、26日発表の1~3月期の米実質国内総生産(GDP)も市場予想を大幅に上回ったことが、米景気の強さを改めて認識させる形になったようです。


米個人消費支出(PCE)の結果を受けて米長期金利が上昇し、2年債(2.29%)と10年債(2.52%)の利回り格差が広がったことで利ざや拡大観測から金融株が買われたようです。
また、長期金利が上昇したことでイールドカーブ(利回り格差0.23%)のフラット化も緩和されることになりました。
決算関連では、この後アルファベットやアップルの決算を控えていますが、アルファベットについては以下に決算結果を記載しましたが、昨日の段階では+15.40ドルの1287.58ドルと上場来高値を付けています。


保有資産については、4月はほぼ指数に連動した結果になっていますが、年初からの伸び比較については指数に劣後していますが、資産の中のキャッシュ比率が25%程度あるため止むを得ませんが今月からは一部をCFD取引で運用しているため少し伸びが高くなってきました。


◆ アルファベットの決算発表から
アルファベットの2019年1-3月期決算は売上が予想を下回りました

総売上  295億 ドル   アナリスト予想(300億4000万ドル)を下回る

純利益   16億 6000万ドル  前年同期を下回る(前年 94億ドル)
1株利益  9ドル50セント    前年同期を下回る(前年 13ドル33セント)
※ 欧州委員会での競争法違反の制裁金を除いたベースでは、利益は1株当たり11.90ドルとやはり前年を下回っています。

広告収入の伸びはフェイスブックやアマゾンを下回り、収入をもたらすクリック数の伸びについても16年以来で最も低い数字となりました。

グーグルは同時に「ユーチューブ」の過激なコンテンツの削除や、クラウド事業の企業向けセールスチームに多額の投資を行っており、ユーチューブとクラウドの2つの事業は同社の今後の成長のけん引役となっていますが、クラウド市場ではアマゾンとマイクロソフトがはるかに先行していて、クラウド事業を含むグーグルの「その他の売上高」は25%増の54億5000万ドルとなりました。
時間外取引でアルファベット株は一時6.7%下落しています。

米国株はピークアウト・・・二つの弱気指標からみる兆しについて

4月26日の「BSテレ東 日経プラス10」の番組内容で気になる話が出ていたのでご紹介したいと思います。
下のグラフは全米の個人投資家協会(こんな協会があるようですが)が無効6ケ月で米国株が上がるか下がるかのアンケート調査を個人投資家の中で取りまとめたものだそうです。
なお、アンケート調査は毎週行ってるそうです。

これは弱気といわれる指数を数値化したもので、S&P500指数との動きを比較して表しています。
この数値が今は下がっており、個人投資家の中に楽観的な見方をしている投資家が増えてきていることを表しています。
之と同じ現象が、2018年の初めにも起きており、さらにさかのぼれば、2015年の最後にも現れています。いづれもその後に株価は下がっており、楽観視したものが揺り戻されていることが見て取れます。
更に、ここにきて株価の割高感が出てきております。

上のグラフはPER(株価収益率)とS&P500指数を比較したものですが、株価収益率を見ると、PERで14~16倍までが割安ゾーンといわれ、16~18倍が割高ゾーンといわれていますが、現在の状況は17倍ほどのやや割高な状況にあります。
【PER=株価÷一株当たり利益】で算出されるため、株価が上がっているのに対して一株当たり利益がそれに合わせて上がってきていないため、PERが上昇してきています。


今週、30日~5月1日にかけて米連邦公開市場委員会(FOMC)が開催されますが、この中でパウエル議長から利上げ停止継続に関するなんらかの発言によっては企業の一株当たり利益の押し上げ要因に繋がり、PERの引き下げ方向にうごくかもしれません。


私は、高値警戒感を常に意識していますが、といって簡単に売り逃げをするつもりはありません。
あくまでも自分のルールに沿って行動するのみです。
投資の参考書はいろいろ読んでみましたが、一番自分の考えにマッチしているのは「ウイリアム・J・オニール」の「成長株発掘法」です。
理解できない個所や、迷ったときに常に読み直すようにしており、「売り」についてもルールを決めてしまえば迷いはなくなるから安心できます。
要は、投資に関して言えば何が正しいなんてないと思います。結局は自分が納得できれば、或いはできるようにしておけば結果はその時点においては常に正解だということです。 

  

オニールの成長株発掘法 【第4版】
なかなか時間がとれなくて、ブログ更新が思うに任せません。
「ブログ更新の励みしたいので応援のプッシュをお願いします。」とはいえなくなってきましたので、目に付いたら読んでもらえたら結構です。

×

非ログインユーザーとして返信する