日本の投資家の未来

こんにちは !
今夜から始まる米国市場はどうなるでしょう・・・?

                                     
米商務省の11月の耐久財受注額が発表されていましたが、前月から0.8%増加ということで3カ月ぶりの増加だったのですが、増加率はダウ・ジョーンズの市場予測(1.3%程度)に届きませんでした。

軍用機・同部品は31.5%増えたのに対し、機械、電気機器、自動車・部品などが減少したことで企業の設備投資の先行指標とされる「航空機を除く非国防資本財」(コア資本財)の受注は0.6%減となり、「企業の投資が今年前半に比べ著しく弱まってきた証拠」であるとの一部エコノミストの見方がでてきました。


また、米政府機関の閉鎖、米高官(ナバロ大統領補佐官)による対中強硬発言、パウエル米連邦準備理事会(FRB)議長の解任を巡る報道やそれを否定したムニューシン財務長官のツイッター報道など、更にはマティス国防長官の辞任やシリア撤退で「イスラム国」担当米特使が辞任など、世界の金融市場が動揺を強める「材料」が週末からかけてポンポン飛び出し、今夜からの市場に一段と不透明感を漂わせています。


いづれにしても全く予断を許さない展開になってきたようです。


そこで、きょうは少し話題を変えてタイトルにありますように、23日の日経新聞に興味深い記事がありましたのでお話ししたいと思います。
タイトルは「消えゆく個人投資家

「貯蓄から投資」は2018年も逃げ水だった。1860兆円に膨らんだ家計金融資産の過半は預貯金で眠り続け、ソフトバンク(SB)上場も不発に。アベノミクスの刺激の下、6年続いた年間株価上昇も途切れる。底流には猛スピードで進む高齢化という地殻変動があるだけに、バトンタッチを急がなくては個人投資家が「消滅」してしまう。

                   2/23 日経電子版より引用

引用した資料にありますように、70歳以上のシニア層の資産はこの20年間で米国(75歳以上)では3倍に増えたのに対し、日本ではほとんど横ばいでした。


現在の日本の証券市場での外国人投資家(年金や政府系ファンド、ヘッジファンドなども含む)ウェートは3割ほどですが、売買代金になると6割に跳ね上がります。更に先物市場に至っては7~8割になり、ほとんど外国人によって市場が動かされています。


世界のどこを見渡してもこのような市場はありません。


日本人は高齢者が中心ですが6割以上の国内株を持っていますが、その株価を支配しているのは外国人投資家です。
米国株が下がれば、日本株はそれ以上のインパクトを受けるのは当然ですよね。


日本の個人株主数は、1人で複数株持つ人の口座の「名寄せ」後で1900万人程度とみられる。この個人投資家たちの年齢に関する正確なデータはないが、大手証券会社のデータによる平均年齢は「60代後半以上」といわれています。


そもそも日本の人口の4分の1が65歳以上。約1860兆円の家計金融資産の過半がこの層に集中し、さらにその半分は75歳以上が保有しています。しかも株式や投資信託などのリスク資産を多く持っています。
投資の鉄則は「若いうちはリスクを取れ」だが、日本では逆に「リスク資産の比率が最も高いのは70歳以上」であります。


また、その資金の動きの中で最近、特に多いのが相続に伴う「出金要請」となってきています。


高齢者がなくなったりした後の株式や投資信託などの有価証券は、相続人が分けやすい利点から現金化されるのがとても多いそうです。
同じシニアの金融資産でも、預金が取り崩しで徐々に減るのに対し、株や投信は「一気に減る」特徴があるとのことです。
         
米国においてシニアの資産がこのように増加したのは、米国株高という追い風が大きかったのはもちろんですが、「株など値下がりリスクのある資産は長期保有してリターンを育てるという『常識』が米国には根付いているということです。


貿易戦争が続く中で消費税増税も始まる19年に向かい投資力を高め、資産形成を図らなければ日本の投資家はますますいなくなってしまいます。


確かに私の周りでも株式投資をやっている人のことは聞きません。
全然いないということはないと思いますが、日本人の国民性といいますか、ハプル崩壊の大きな傷跡なのか、終身雇用という労働制度や社会保障体制など「自己責任」意識を育ててこなかった日本独自の教育を含めた社会環境のせいかわかりませんが、投資を忌み嫌う人が多いです。(特に田舎では多いですよ)


私なんかも以前に米国株をやってると言ったら・・・・・『バカか ! そんな金があったら宝くじ勝ったほうがましだ』と笑われたことがあります。
極端ですが、宝くじと比較されるくらいですから「博打」という認識ですね。(笑)


日本人はえてして「何よりもお金が欲しい」という欲望を隠し、お金のことを「恥ずかしい」「はしたない」という認識が人がとても強い。
ホンネとは真逆のことを強調するのは、日本独自のゆがんだ考え「武士は食わねど高楊枝」という見栄っ張り精神が営々と続いているからでしょう。


お金は命の次に大切なものです。
前に私もシニアになったらお金よりも生きがいというようなことを言いましたが、ホンネは「お金」ですよ。
だってお金がなかったら生きていけないですもの・・・・・・!(^^)!


そんな大切なお金が毎日溶けている米国市場ですが、
じっくり力を蓄え、逃げずにチャンスを待ちましょう。
では、よい投資を !


よければクリックをお願いします。

×

非ログインユーザーとして返信する