CFD取引に関する報告(具体的なリスクについて)

こんにちは!
18日のダウ工業株30種平均は前日比110ドル高と反発し、ナスダック、S&P500も小幅ながらもそろって上昇して引けました。
これまでのところ、市場予想を上回る米経済指標や米企業決算が株価上昇の追い風となり投資家心理も上向いてようです。
昨日の米国株3指数の結果です。


18日時点で1~3月期決算を発表し終えたのは主要500社の15%。うち78%で、1株利益が事前予想を上回っています。
今年の1~3月期決算の発表シーズンは期待値が低いところから始まりましたが、当初は主要500社の純利益は前年同期比4.7%減と11四半期ぶりの減益が見込まれていたところ
、調査会社リフィニティブによると18日時点の予想では減益率が1.7%に縮まっています。インバーネス・カウンシルのティモシー・グリスキー氏は「世界景気の減速懸念などの不透明感は根強いが、買い手は増えている」と話しました。
市場予想を上回る業績や見通しの発表が続けば、投資家の株買いへの意欲が一段と増しそうな状況に変わってきたようです。


◆ 昨日発表の重要経済指標

  
<米国>
米 小売売上高(3月)前月比
結果 1.6%  予想 0.9%  前年同月比 +3.6%
2017年9月以来の高い伸びとなりました。
新規失業保険申請件数(前週分)
結果 19.2.万件  予想 20.5万件  前回改定値 19.7万件 
前の週から0.5万件の減少となり、4週続けての減少となりました。
失業保険継続受給者数(4月前週)
結果 165万3000人  予想 172万2000にん  前回 171万6000人
予想に対し6万9000人の減少、前回からも6万3000人の減少となり、いづれも雇用状況の改善がみられる。
フィラデルフィア連銀製造業景気指数(4月)

結果 8.5  予想 11.0  前回 13.7
新規受注、在庫、出荷、支払い価格、雇用などの項目について、一カ月前との比較と、六カ月後の予想を表したもので3月に対し大幅に低下しました。
米 製造業PMI(4月、速報)
結果 52.4  予想 52.8  前回 52.4 
サービス業PMI(4月、速報)
結果 52.9  予想 55.0  前回 55.3
いづれのPMIも節目とする50を上回ってはいるが、予想と前回の数値を下回っており、景気の減速をこれらからも明確読み取ることができます。
<ユーロ圏>
ユーロ圏総合PMI 前月比
速報値 51.3 (▲0.3) 
二か月連続の低下、市場予想を下回った
ユーロ圏製造業PMI 前月比
速報値 47.8 (+0.3)
好不況の50を三か月連続で割り込んだ
4月のドイツ製造業PMI 前月比
速報値 44.5 (+0.4)
前月より0.4ポイント上昇したが、好不況の節目となる50を4か月連続して下回った。
エコノミストによると「新規受注の減少を踏まえると、ドイツ製造業は今後数か月はかなり低調になる」とみられています。
◆ 企業決算発表から
モルガンスタンレーの2019年1-3月期決算(前年比)
総収入 202億 8600万ドル (▲7%) 
純利益   24億6800万ドル  (
▲9%)
1株利益  1ドル33セント (予想を上回る) 

減収減益となったものの、コスト削減などにより一株利益は予想を上回りました。
一方でトレーディング部門が不振で債券取引で-9%、株式取引は-21%と落ち込みました。


その他に、今後の市場に影響を及ぼす話題として
1. 大手石油メジャーのシェブロンのシェール生産大手アナダルコ買収の件
1. アマゾンの中国国内のネット事業を7月18日に停止するとの報道
などが今後の株価にどのような影響を及ぼすが注視が必要ですね。


◆ 最近話題のCFD取引に関して
私は、米国株とETFの運用とは別に、最近CFD取引を始めました。
今日はハイリスク、ハイリターンで最近話題になってきているCFD取引についてリスクとリターンついて具体的な取引を元に説明したいと思います。
最初にお断りをしておきますが、これは決して推奨をしているものではありません。
私はFXの取引経験はありませんが、FX取引の株式ないし指数取引版と考えてもらえばいいと思います。
CFD取引はそのリスクの大きさを十分理解した上で、許容できる損失額を決めて取引に臨むことをお勧めしておきます。


下の表は最近取引を始めたGMOクリック証券における、株式と指数の評価損益を表した建玉表になります。
個別銘柄はアップルとアマゾンの買建、米国S&P500指数と上海A50の株価指数の売建になっています。

3月28日から試験的に開始したもので、株価の下落時でのリスクヘッジの一つの方法として検討をしているものです。
運用金額は、拘束証拠金にあるように340,482円です。
現時点の評価損益は、30,758円となっています。


レバレッジは指数は10倍、個別銘柄は5倍となっています。
アップルを例にとると、買建が189.22ドル、現値が203.61ドルで+7.6%の上昇ですが損益率については買付け時と現在のレートを調整しているため+7.24%になっています。
現時点の損益は38,339円/104,749円=36.6%(5倍レバレッジ)となります。
これがレバレッジの効果で7%強の上昇で利益は5倍の36%ほどまで上昇します。


他方、損失の出ている上海A50指数の売建をみると、こちらは指数ですのでレバレッジは10倍です。買付け時指数13,614に対し上昇して14,012となっており指数の上昇率は2.92%アップです。
対し、評価損益は売建なので 17,820円のマイナスで投資金額(買付証拠金)60,478円の29.4%の損失です。
こうしてみると、指数が買値から5%ダウンで投資金額の50%が損失となり、10%ダウンで投資額は全額が溶けて追加証拠金を差し入れるか強制手じまいとなります。


さらに、個別銘柄に関しては日ごとに金利/価格調整金がかかるため、長期間の保有にはこのコストも見る必要が出てきます。


よって、かなりギャンブル性の高い取引となるため相場の先行きに対して相応の自信を持つことのできる投資経験が必要となり、リターンのみに過度にとらわれすぎないことが重要になります。
FXや商品取引などの証拠金取引の経験のある人は当然承知の取引ですが、案外リターンの大きさの方に目が行ってしまってこうしたリスクを軽んじてしまいます。
まして損失が膨らんでいる時などは、損失を取り返すことに執着してこうしたリスクを見落としてしまいます。


ここで言いたいことは、私は早晩株価は調整するのではという思いで指数の売りを立ててみましたが予想に反して堅調であるため評価損はマイナスになっていますが、10倍のレバレッジは思った以上にリスクだということ。


従って、現物株では個別銘柄に比べて有利なインデックスETFもCFD取引においては反対に危険度が増すということ。どれを選ぶかという難しさがありますが個別銘柄の方を選択するほうがメンタル的にもいいのでないかと思います。
但し、個別銘柄は上の表にもあるように金利/価格調整金という費用が日々発生するため長期での保有には注意が必要となります。
但し売買手数料などはかからないため、売却の意思決定は楽ではあります。


いづれにしても、この取引は少額で大きな利益を求めるにはそれなりの覚悟と、投資に関する高いスキルが求められることは間違いありません。


そのいづれも持っていない私は、下落時の避難先を現金以外の選択肢として勉強してみたいと考えて試験運用をしているため大きな金額はみてません。


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