アメリカの貿易赤字拡大、更に世界経済の成長見通しも下方修正となりました。

こんにちは !


昨日の米株式市場でダウ工業株30種平均は3日続落し、2月14日以来ほぼ3週ぶりの安値引けとなりました。



ダウ工業株30種平均は▲133.1717ドル安の25673.46ドル、ナスダック総合指数は▲70.44
の7505.92ポイント、S&P500種指数は▲18.20の2771.45ポイントと3指数そろって
大幅な続落となりました。


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昨日の市況結果と保有資産動向です。


保有資産については、市況にあわせてETFが良くなかったです。

でも、市況の悪化をうけてベア型(インバース型)ETFのSPXSが3日連続してあげてきてました。


リスクヘッジで置いているだけですから、全体プラスまで押し上げる力はありませが、市場の方向を直接感じながらリスクの軽減になるので現在のような状況下では保有するメリットはあると考えています。
しかし、デメリットとしてベアETFはリバレッジの分だけ経費率(信託報酬)が高くなります。


リバレッジをかけるにはCFD取引のほうが絶対いいですよ。


SPXSの経費率は0.95%と保有するQQQの経費率(0.20%)よりはるかに高くなっています。


対し、CFD取引はそういった経費が掛かりません。


リバレッジETFはブルでもベアでも相場が一本調子で動いているときはいいのですが、もみ合い相場ではリスクが顕在してきます。
何故かというと、レバレッジ型のETF(投資信託も含めて)はあくまで「前日」の基準価格と比較して何倍動くかであって、インデックスや株価の何倍動くという意味ではないからです。


つまり、株価(インデックス指数)が上昇と下落を繰り返した場合(もみ合った場合)、レバレッジ型のETFは値下がりしてしまう可能性がたかいのです。


CFD取引はあくまでも売買の差額の部分だけを現金で決済するレバレッジを効かせた証拠金取引のため買値と現値との差額だけが損益の対象となりますし、リバレッジを利かせて手持ち資金よりも大きな金額の取引も可能です。


そういう点においても、CFD取引 のほうが絶対に有利ですよ。


しかし、私はCFD取引は興味はありますがおこなってはいません。


SPXSの買付をした2/8から昨日までのS&P500の上昇率+3.02%に対してSPXSの下落率▲9.0%ですから3倍のベア比率となっており乗数以上には乖離していないようです。


実は、私はもう10年以上も昔になりますが、「カバーワラント」というオプション取引きをしたことがありまして、まだ投資の怖さもあまり知らなかったため、ずいぶん痛い思いをしたことがあります。


「カバーワラント」は「CFD取引」や「信用取引」と同じように少ない資金でリバレッジを利かせて大きな取引が行えるオプション取引の一つですが、CFD取引と違って信用取引の空売りと同じよう一定の期間と期日が決められていて、それまでの期間の残日数によって資産価値が目減りするという仕組みになっているため、勝つことができるのは短期で値幅が動いた時だけでした。


株価が膠着して動かなければ株価が変わらなくてもオプション料で価値は減価してしまいます。
まさにプロ用の商品なんですが、手元資金が少額で大きな利益を得られるという「餌」につられてずいぶん痛めつけられました。


そういった経験があるため、私は信用取引やオプションはそれ以後、一切手を引いていました。
そういう意味では、この10年余りでいい商品が出てきたものだと思います。


CFDの取引にはGMOクリック証券がおすすめですよ。



今日のテーマは<悪化する米国の貿易収支>を取り上げてみました。
今朝の「モーサテ」で放送された話題から。

「我が国は毎年8000億ドルもの貿易赤字を出している」


トランプ大統領は2018年3月に新たな関税計画を発表した際に、米国の財貿易赤字の規模についてこう述べました。


また、「それにより我が国の仕事と富は、他の国々に奪われている」とツイートして、貿易赤字について繰り返し不満を露わにしていましたね。


トランプ政権は、中国などに対する貿易赤字は相手国の不公平な貿易慣行や意図的な通貨安誘導によるものであり、それによって米国内の生産や雇用が削減されているとみていて、それを二国間交渉で是正するか、相手が交渉に応じなければ輸入関税を課すことで、貿易赤字を減らそうとしました。


確かに、高い関税をかければ、米国の中国からの輸入は大幅に減るかもしれない。
しかし、米国の企業が中国やその他の国から輸入しているのは、国内で生産するより輸入の方が効率が良く、国内の旺盛な需要を満たすためには、輸入が必要だからです。


米商務省が6日発表した2018年の貿易統計によると、国際収支ベース(季節調整済み)のモノの取引に限った貿易赤字は10.4%増の8913億ドル(約99兆6000億円)と過去最大を記録しました。
中国との貿易戦争の影響で、米国による対中関税引き上げを見込んだ駆け込み輸入が膨らんだからです


中国に対するモノの貿易赤字(通関ベース、季節調整前)は11.6%増の4192億ドルと、過去最大を更新し、赤字全体の半分を占めました。


2018年の米貿易赤字は10年ぶり高水準の6210億ドルに拡大しました。


下の表は、2012年から2018年までの米国の貿易収支の月別詳細です。
ご覧の通り、一度も収支が黒字になったことはありません。


2018年は2017年に対し、12%上昇しました。

トランプ大統領は貿易赤字削減を公約に掲げていますが、結局は、減税で輸入需要が高まった一方、ドル高や報復的な関税が輸出への重しになり、貿易戦争でむしろ赤字が広がってしまい赤字を削減するというトランプ大統領の約束に反する格好となりました。


OECDの世界経済の見通しを下方修正


世界経済の成長率を2019年は3.3%と前回よりも▲0.2ポイント下方修正がされました。
続いて2020年についても3.4%とこちらも前回予想から▲0.1ポイントの下方修正です。


下方修正をおこなった理由は、イギリスのEU離脱をめぐる不透明感が、世界経済へのリスクりなりうるとしています。
また、日本についても、成長率を0.8%と前回の予想よりも0.2ポイントの引き下げとなりました。


また、ユーロ圏についてもこちらはさらに引き下げ幅が大きく、2019年が1.1%と前回よりも0.8ポイント、2020年についても1.2%とこちらも0.4ポイントの大幅な引き下げとなりました。


その他にも2月の米国の民間雇用者数の上昇低下が発表されました。
発表値は18万3000人と予想を下回りました。
これは3か月ぶりの低い伸びで、経済と同様に労働市場も減速してきていることを表しています。
これらは、流通や旅行業、中小企業で顕著に兆候が表れてきているとのことでした。


3月5日のブログでも同様の記事を載せましたが、ブログネタを探すためにいろんなニュースを覗いてみても株価の上昇を裏付ける話がとんと見出せません。



ますます投資に慎重な姿勢が求められるようになってきてと思います。


私も、現金比率を高めながら、CDF取引の空売りを考えてみたいと思っています。


私の気に入ってる良書です

オニールの成長株発掘法 【第4版】| ウィリアム・J・オニール, スペンサー


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