EU離脱問題等、不確実性指数が高くなってきました !

こんにちは!
3月は初旬に経済統計や、年明け後の株価上昇の利益確定などで5日間の続落がありましたが、今週に入りエチオピア航空が運航していたボーイングの新型小型機の墜落事故など株価の下押し要因もありますが、今のところ堅調な動きに戻りつつあります。


ダウ工業株30種平均は ▲96.22ドルの25554.66ドル、ナスダック総合指数は+32.97の7591.03ポイント、S&P500種指数は+8.32の2791.52ポイントとダウ平均以外は続伸となりました。


昨日の指標です。

昨日のマーケットを動かした出来事
◆ ボーイングの新型小型機「737MAX」が10日に墜落。
大口顧客である中国やインドネシアなどに続き、12日には欧州航空安全機関(EASA)が欧州全域で同型機の運航停止を発表しました。
それを受けて「12日夕までに約6割の同型機が運航停止になった」と伝わりました。


737MAXはボーイング史上で最も速いペースで売れている人気シリーズで、昨年末時点で4708機の受注残を抱えているそうです。
また、昨年ボーイングが出荷した旅客機のうち小型機737は全体の7割強を占めており、中でも最新鋭のMAXシリーズでの不具合はボーイング社にとって大きな痛手になるとの懸念を誘いました。


ボーイング株は前日比6%安に沈み、7日続落して3月1日終値の440.62ドルから12日の375.41ドルと15%の大幅下落となりました。


S&P500は節目の2800ポイントにあと少しのところまで接近しています。


S&P500種の昨日までのチャートです。

チャートは3月8日2722.27で上昇に転じ、昨日には2791.52をつけています。


昨年12月26日の底値2346.58からの反転上昇で、ピークの3月4日の高値2816.88をうかがうところまで戻りつつあります。


今夜、2800ポイントを超えるようなら昨年9月の最高値2940.91が視野に入ってくるかもしれません。


MACDからみても、MACDがシグナルの上にありOSCIもプラス圏にあることからテクニカル的には上昇基調に入っているように思えます。


私の保有銘柄のビザが昨年10月1日の最高値を更新しました。
同様にマスターカードも最高値を更新しています。
マイクロソフトについても最高値から98%、マクドナルドが96.5%の位置まで回復してきており、外部環境の不安さをよそに堅調な動きをしてくれています。



私は経済やマーケットの情報をつかむ上で、朝のテレビ東京の「モーニングビジネスサテライト」「日経プラス10」をできる限り見るようにしていますが、今朝の放送の中で気になったニュースがありましたのでご報告します。


米国株取引をしている人ならご覧になってる人も多い思いますから、もう見られてるかもしれませんが、見られた人はスルーしていただければ結構です。


英EU離脱、土壇場でまた迷走


英議会下院は12日夜にメイ首相が示した欧州連合(EU)からの離脱案を採決しましたが、またも反対多数で否決となりました。


懸案だったアイルランド国境問題の対応策について英・EUが土壇場で見直し案をまとめましたが、与党の強硬離脱派の支持を得ることができませんでした。


英議会は13日に「合意なき離脱」の是非を問う採決を行いますが、それが否決されれば14日に「3月末の離脱延期」の是非を諮ることになります。


   

13日の「合意なき離脱」は否決、14日の「3月末の離脱延期」が可能性として一番高いとみられていますが、万一離脱となった場合の影響は、政治的にも経済的にも大きなものになります。


英国には、イギリス国民の感情論として


"イギリス人は世界中を植民地にし、世界を制覇したグレートブリテンの歴史を誇りに思っおり、こうしたイギリス人の価値観、感情論がEU離脱交渉に影響し、最悪の「合意なき離脱」に突き進むリスクに結びつく危険性をもっています。"


既に英国から工場などの移転を計画している企業は数多くなってきており、英国内での雇用にも影を落とし始めていますが、まだその危険性に気づいていない国民も多くみられ、私たちには理解できません。


"政策不確実性"がリスク要因に
今後のマーケットの先行きを見る上において「政策不確実性」が高まってきているというニュースを取り上げてみました。


特に、今年のように景気の曲がり角に差し掛かり、かつ世界的にも地政学的リスクが高まってきているので"ファジー"な要素かもしれませんが、こうした部分から今後を見てみたらどうかと記事にしてみました。

世界株は昨年の後半から大きく下がり始めています。


その背景を探っていくと、米国の経済は堅調で世界景気を支え続けていますが、企業業績や景気という要素が株価を支えるというよりも、リスクや不確実性によって株価が支えられているといっても過言ではないという見方もあります。


しかし、昨年後半あたりから株価が下がってきているのは、そのリスクや不確実性が膨れ上がってきているからといわれます。


この不確実性というのは「世界政策不確実性指数」で計ったものを指数化したものです。


この指数は、世界の主要国の主要な新聞等で経済の要望と政策関連の要望とを合わせて、
「不透明」とか「不安」「不確実」といったものが一緒になっている記事を集めて、過去平均で指数化したものだそうです。

上の表にあるように2016年のイギリスのEU離脱の国民投票の時とかトランプ大統領の大統領就任の時などに大きく跳ね上がっています。


従って、先行き不透明な状況が高まるとこの指数が跳ね上がります。


ここにきて政策不確実指数が高くなってきています。

アメリカもここにきて昨年末頃から上昇し始めており、中国は2018年から大きく跳ね上がってきています。


英国も離脱合意の行方次第では上昇する可能性が高まってきます。


通常は経済指標や、景気指数、企業業績や決算動向VIX指数や金利動向などに関心が高いのですが、特にこれからの時代のように政策の不確実さが市場を左右する時代にはこういった指数に関心を持つことも必要かな。


そんなふうに思い記事にしてみました。


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