さえない相場の中で唯一、人気化した銘柄群がこれ・・・・・公益セクター

こんにちは !
昨日の米株式相場は5日続落となりました。


ダウ工業株30種平均は▲22.99ドルの25450.24ドル、ナスダック総合指数は▲13.32の7408.14ポイント、S&P500種指数は▲5.86の2743.07ポイントと3指数そろっての5日連続の下落となりました。


取引開始直後に、ダウ平均は200ドルを超える下げ、ナスダックも80ポイントほどの下げになっており、「こりゃ、今夜もダメだな !」と思って休みました。


しかし引け間際になって戻し、小幅な下げ幅で終わることができましたね。


昨日の市況結果と資産動向です

3指数とも2月を下回ってきましたが、まだ昨年末に比べるとダウとS&Pは+9%、ナスダックは+11%以上と高い数値となっており、来週も膠着した相場が予想されます。


保有資産については、指数の下げにつられてETFは下げてますが、個別ではプラスに転じた銘柄もあります。
このあたりが個別銘柄の楽しみなんです。
インデックスETFだけだったら、指数を見れば済んでしまってつまらないですよね。
なんかドラマで言うところの、最初に結末が分かってしまっているような味気なさを感じるんですよね。
これは、私だけではないと思うんですがねぇ!


さて、
昨日の相場に影響を及ぼした出来事です

1.2月の米雇用統計
2月の雇用統計では非農業部門の雇用者数が前月比2万人増と前月(31万1000人増)から急減速し、市場予想(約18万人増)も大きく下回りました。
しかし、失業率は3.8%と前月から0.2ポイント低下し、平均時給は前年同月比3.4%増と約10年ぶりの大きさで「賃金の伸びや労働参加率の高さなど就業者数以外の数値の分析が進み、市場は落ち着きを取り戻した」との見方もでて、株価は米労働市場の強さを読み取ったようでした。


2.中国の1~2月の貿易統計
輸入と輸出がともに前年割れで、輸出は5%減、輸入は3%減と小幅の減少であったが、2月単月でとらえると、輸出は前年同月比20.7%減の1352億ドル(約15兆円)、輸入が同5.2%減の1311億ドルだった。
とくに、輸出の減少幅は3年ぶりの大きさになったが、これは「春節の影響を除くと2月の輸出入額は4%増」と中国税関総署は公表しましたが、具体的な根拠を示していません。
商品別にみると、1~2月の輸出は主力の携帯電話(24%減)の落ちこみが目立つ。米アップルのiPhoneの販売不振を裏づける。輸入も最大品目の半導体が9%減と落ちこみ、電機産業全体に元気がみられない。


3.欧州中央銀行(ECB)が経済見通し
経済見通しを大幅に下方修正、19年のユーロ圏の成長率見通しを1.1%と3カ月前比で0.6ポイント下方修正した。
欧州中央銀行(ECB)のドラギ総裁の声明文で「不透明な地政学要因が継続するなか保護主義の脅威、新興国市場が脆弱であることが景気心理に影響を及ぼしている」と指摘。


4.原油の需要減懸念による先物相場が下落
ノルウェー政府が政府年金基金に石油・ガスの探査と生産を専門とする企業を運用対象から外すことを提案しました。
エクソンモービルやシェブロンなどエネルギー株に売りが膨らんでいるのも相場の重荷になっていました。


今回の株安については、今年の1~2月は株価が11%上昇しており、キングスビュー・アセットマネジメントのポール・ノールト氏は「3月は調整の月。2月に付けた高値(2万6091ドル)から5%ぐらいの下落は健全な調整だ」とみています。


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では、今日の「テーマ」についてです。


今回は、1,2月の調整か、はたまた大幅下落の入り口か分かりませんが、さえない相場環境の中にあって、唯一好調なセクターについてお話しします。


米企業の設備投資意欲は低下し、業績の期待値も下がっており、更に英欧州連合(EU)離脱や米中交渉の破談もリスクとして残っていて、このまま世界景気見通しが悪化すれば、ファンドの運用者は組み入れる株式の比率を減らす必要に迫られる状況にあります。


そのような状況の中で唯一、電力やガスなど公益サービスを手がける企業で関連する上場投資信託(ETF)は3月に入って各銘柄が下落する中にあって、最高値をつけています。


そのETFの銘柄名はといってSPDRのファンドです。
ファンドの詳細については こちらをクリックしてください。
公益事業セレクト・セクター SPDR® ファンド (XLU US)


ファンドの特性として
予想3-5年一株当たり利益(EPS) 成長率  5.77%
株価収益率 (PER)     18.34
組入銘柄数        28
株価純資産倍率 (PBR)   2.10
総経費率         0.13%

組み入れ銘柄
NextEra Energy Inc.   11.74%
Duke Energy Corporation  8.35% 
等のエネルギーセクター


XLUの6ケ月チャートです


公益株はしばしば「Boring stocks(退屈な株)」と呼ばれそうです。


7日に最高値をつけたETFの組み入れ銘柄上位には、米ネクステラ・エナジー米デューク・エナジーなど大手電力株が並んでいます。
業績は安定的で高い配当利回りは魅力的だが、売上高の高成長は見込めないし、株価が大化けする可能性も小さい。
18年の上昇局面でけん引役となった大型ハイテク銘柄「FAANG」とは対照的な位置にある銘柄群ですが、景気の先行き不透明感が強まると買われやすくなります。


7日の米株式市場では公益株が史上最高値を付けた裏側で、ダウ輸送株指数が10日続落したいました。
その理由は、景気の減速でモノの輸送量が減ると見られているからです。
2つの対照的な値動きからは、投資マネーは米株式市場から流出しているわけではなくて、比較的「安全」とみられる場所にいったん避難しているという見方もあります。


一部にファンドマネジャーの中には、19年後半の景気見通しについて
「ECBの金融緩和継続と中国の財政支出拡大で世界景気が持ち直し、株式市場を支える」というポジティブな見方もあって株式の保有を減らすのを躊躇している。
といった情報もあります。


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